何だか違和感が…

三浦雄一郎がハシャいでいる。80歳のエベレスト登頂を成功させた。しかも3回目の登頂であった。何もそこまでやらなくても?あるいはマスコミがそこまで大々的に取り上げることもないのでは…?つまりそれはジジイの単なるパフォーマンスである。勝手にやらせておけばいい。マスコミもピーピー騒ぐ程の事ではない。日本のマスコミはそんなにヒマなのか?

確かに一人の人間として、80歳になって自分に何ができるか?あるいは自分の生きている証として、過酷な経験に挑むことは価値が有る。でもテレビで映像を見ていると、何だか少し痛々しくなる…。三浦はたまたま登山家、冒険家であったから、こんな形で自己表現をしたのかも知れないが。逆に日本ではこんなことが大々的にマスコミに取り上げられる…。

つまり昔の日本の武士であれば、40を過ぎれば引退し、息子に家督を譲り自分は悠々自適の生活をする…。そしてその後は息子を立て、あまり目立たないように生きていく。これが日本人の昔からの美学ではなかったか?三浦は80歳にもなって俺が俺がという感じがして、何だか浅ましく痛々しい感じがする…?

僕は昔仕事で三浦に会った事がある。その頃彼は原宿のセントラルアパートに住んでおり(今もそうか?)窓からは眼前に明治神宮の森が広がっており、彼はそれをアマゾンの森に住んでいるようで気分がいいと言っていた。彼は素直で気持ちの良い人であった。

彼は確か北大出身である。若い頃イタリアのスピードランセ?に出場し、その後の自分の進む道を見出したようだ。プロスキーヤーとして、そして冒険家として、登山家として。だから彼はその後次々と、彼独自の冒険的なパフォーマンスを繰り広げていった…。


でもテレビ映像で見ると彼の頭は真っ白である。明らかに老人である。だから何もそこまでやらなくてもという感じがしないでもない。見ていてもちょっとつらい気がする。まあ今の時代80歳といっても、まだ元気がいいし、まだまだ自己表現をしたいのかもしれないが…。老人が元気がいいのは良い事だが、あまり度が過ぎると?見ていて少し違和感を感じてしまう…。