瀬戸際作戦か?

昨日の政府発表で今朝から計画停電を実施するという。でも今の所電気は消えていない。確かに福島原発が被害を受けて電力供給量は落ちただろう。でもヒネた僕にはこれは東京電力の瀬戸際作戦に見える。これを発表する事により民間の電気使用量が確実に減る。家庭も企業も。とにかく今朝から交通網が不確実になった。電車の本数が少なくなり、止まる路線も有る。昨日の夜歩いて家に帰る時、家の近くのGSに車が群がっていた。その為かパトカーが3台も止まっていた。やはり異様な光景だ。それと家に帰る途中コンビニを外から覗くと、商品棚が空になっている。これは珍しい事だ。多分パンや弁当の棚だろう。皆不安を感じ買いだめするんだ。この風景は石油ショック以来。あるいは津波による徹底した破壊の風景とあわせると、戦後の焼け野原さえ思い出す。

11日の大地震以後日本はすっかり変わってしまった。それと広い範囲で大きな余震が続き、僕のいる横浜でも東京・横浜沖大地震に飛び火しないかとの不安がぬぐえない。日本は今や災害国家になり、災害民族になってしまった。しかし災害慣れしているせいか、被災者も泣き喚いたりしていない。家を失い家族の安否も知れないのに…。何と立派と言おうか、災害慣れした人達だ。海外であの破壊の映像を見た人達は日本は壊滅したと思うかもしれない。韓国の新聞だったか「日本沈没」の文字も躍る。被害も僕が予想したとおりやはり死者は一万人を軽く超えそうだ。ああ何と恐ろしい…。

しかし宮城・福島沖地震でこの被害なので、もしこの規模で東京・横浜が直撃されれば、その被害は想像を超えるものだろう。数十万、数百万の人が瞬時に、あるいは短期間に命を奪われ、ライフラインも交通網も電車を含めてズタズタになるだろう。そのあとの巨大津波も考えるだけでも恐ろしい。海岸沿いの工業地帯もあっという間に大津波と業火に包まれるだろう。考えて見れば今回の大地震は、不謹慎な言い方かもしれないが、平成関東大震災の予行演習なのかもしれない。M9.0が東京・横浜を襲えば言語を絶する崩壊と火炎地獄が現出する。昨日も横浜の街中を散歩していたが、方々でビルのガラスが割れたり、ビルの傍の敷石がバラバラになったりしていた。店を休業している所も多かった。


昨日の東京電力計画停電の発表はやや脅しに近い感じを受けた。それともう一つは原子力発電の必要性を認めさせたいとう狙いを感じた。たとえそれが危険この上ない装置と言えども。そういう意味ではかなり思い切った瀬戸際作戦ではないのか?今午前11時少し前、このブログを書きながらも突然の停電を恐れている。何だかイヤ〜ナ感じがする今日の雰囲気だ。余震も原発も停電も…。


※午前11時1分、また福島第1原発3号機で水素爆発が起きた。その後のテレビ映像で見ると3号機は白煙を上げている。やはり一旦事故を起こすと原発のコントロールは難しいようだ。また同じ頃茨城県沖でM6.2の地震があった。(通産省原子力に関する組織の名称は「原子力安全保安院」だった。それとこの地震の名称も「東北関東大震災」と呼ばれていた)