スーパー・ウオッチ

スーパー・ウオッチといってもカッコのいいスーパーのことではない。単なるスーパーマーケットのスーパーだ。僕の普段の生活食品の中で、いくつかの商品がいまだにない。まず庶民の味方納豆がない。豆腐はあるが納豆がない。何はなくともご飯に納豆に味噌汁。(まだ卵かけご飯の卵はあるが…)これは多分主要生産地の茨城県の工場の被災によるものだ。さらに工場が操業を始めてもパッケージやフィルムがないとか?昨年も似たような事故?が起きた。鳥インフルエンザの?流行か何かの時、消毒液が猛烈に売れたが、その時はプラスチックの容器がなくなりメーカーがあわてた。

次にヨーグルトが相変わらずない。450mlのプレーンヨーグルトである。牛乳は出てきたがヨーグルトがない。スーパーの棚には計画停電のためと書いてあったが、多分大手工場が被災して操業がまともに出来ないんだろう。その上に計画停電。これもしばらくは手に入らないだろう。米はまだ品薄だが、無洗米が良く売れているという。昨年の3〜4倍だという。これも分かる。放射能のせいだ。出来れば米を水で洗いたくないんだろう。勿論ミネラルウォーターも品薄だ。これは買いだめも効いているだろう。とにかく今回の大震災は従来の災害とは違う。原発も含めて本当に複合災害である。だからその影響は意外なところにも出てくる。


例えば雑誌がピンチだ。それでなくとも不況業種の出版社は踏んだり蹴ったりだ。今回は230誌以上が発売休止か延期だという。これは製紙工場の被災による紙不足と、配送手段の欠落だという。こんな状態ではつぶれる出版社も出てくるだろう。僕らが普段何気なく買ったり使ったりしているものが、現在ではその生産が細分化され、その一部が欠損しただけで生産・出荷が止まる。車などはその最たるものだ。そういえばタバコも出荷停止だ。冗談じゃあないッ!タバコがないと生きていけない。僕はウォーカー&スモーカーだ。つまりデンゼル・ワシントン+ボギーだ(古いなァ)。それと風評被害で売れなくなった農産物も気の毒なことだ。現代社会は構造的に以外に脆弱なものだ。こうなるといっそ大昔の自給自足の生活に舞い戻ろうか…?


※4月1日のニュースで今回の災害の直接被害は16〜25兆円と当初の予測を大きく上回った(政府調査による)。これにさらに原発の被害が加わる。阪神淡路の時は総額10兆円だった。但し今回は日本全土に及ぶ広域被害なので、間接被害を合算すると数値はさらに大きくなるだろう。例えばブログで書いた出版社の売り上げ減やさらに計画停電による生産、消費の低迷なども加わるだろう。ヒョットすると日本の税収を上回る資産、売り上げが失われたかも知れない…。