袈裟切りマーク

JALが昨日民事再生法を申請した。とにかく今のままではどうしようもない会社だ。負債は戦後最大規模の2.3兆円。政府は再生に1兆円かけるという。何と勿体無い、全部国民の血税だ。企業再生支援機構がどこまでやれるか、稲盛さんがどこまでやれるか?とにかく常軌を逸した会社とは呼べないような事業体だ。これを本当に再生できる???

そういう意味では一度潰さなければどうしようもない会社であった。リストラで1/3の1万7500人削減も当然、31路線撤退も当然、これを機会に無駄に作った空港も閉鎖した方が良い。これで地方自治体の膨大な無駄なコストが抑えられる。(地方空港全体で毎年何兆円の無駄な費用がかかるのか?ヒョットすると一桁違う?)一家に一台(100近くもあるから、何と一家に二台!)オラガ空港はもう止めよう。それにより他の交通機関が息を吹き返しむしろ内需創造になるのではないか?

お役所のような高コスト体質ともおさらばさせよう。人件費もANAの1.6倍だ。この国際競争の激しい時にバカな事をやってるんじゃあないヨ!ANA並みかそれ以下に落とすべきだ。(それでも一般企業よりはるかに高い…)パイロットを含め乗務員の贅沢な体質?も徹底的に見直させよう。ホテルは空港傍のビジネスホテルで充分だ。パイロットも乗務員もタクシーを連ねて(ハイヤーか?)大都市のホテルまでお出ましとは一体何様の積りだ、お前ら高級官僚か?アメリカではスチュワーデスは(今は死語?)昔からバスガイド並みだ。結構デブのオバサンが頑張っている。8つの組合も一つにまとめよう。ヒョットすると一つもいらないのではないか?何で管理職まで組合員なんだ?本当に理解不能な事業体だ。

本当はこんな常軌を逸した事業体は消えてなくなったほうが良い。大型キャリアはANA一社で何も困らないだろう。必要な国際線はANAに移せばよい。本当は規模を1/2以下にしてANAに吸収合併させたほうが良い。将来国際競争上、大手2社体制は日本にとってむしろ不利になるのではないか?JALはまさに肥大・退嬰化した中央官庁のパロディそのものだ。いたる所に無駄をバラまいている。でもこんな事を言うつもりではなかった…。ブランディングについて言いたかったのだ。

かなり前にJALのマークが変わった。懐かしい鶴のマークからロゴデザイン風に変わった。多分海外のデザイナーあるいはデザイン会社に頼み数億円の費用がかかっただろう。デザインは斬新で一見カッコイイ。しかし基本的にオカシイんじゃない?「JALを袈裟切り」にしたマークだ。これでは幾ら頑張っても結果は袈裟切りでバッサリだ。赤い血を盛大に噴き出して即死が関の山だ。何でこんな不吉なマークを選んだのか?経営陣の常識を疑うヨ。ヒョットするとJALの行く末を暗示するマークとしてあえて選んだのか?(そうであれば中々規模壮大なジョークだ)僕が経営者だったらまずこの袈裟切りマークを廃絶するヨ。縁起が悪いったらありゃしない。