懐かしの火星?

伊勢崎町商店街の関内側出口近くにワールド・フーズの小さな店がある。店頭には輸入食品が山積みにされている。コーヒーやチョコレート、菓子、ドライフルーツなど。僕は甘いものはそんなに食べないが、子供の頃食べたものは何だか懐かしい。店頭の山積み商品の中に「MilkyWay」があった。つまり「天の川」という名のチョコレート菓子である。チョコレートの上皮?の中は、上に薄く柔らかいキャラメル、下に厚いクリーム(ヌガー?)が入っている。でも僕は小さい頃良く食べたのは「Mars(マース)」つまり「火星」のほうだ。でも味はほとんど変わらない。「ミルキーウェイ」のパッケージはブルーと白だが「マース」は黒と朱赤だ。だからヤッパリ「火星」の印象だ。どうせ買うなら懐かしの「火星」を買おうと店の中に入ると、両製品が並んで置いてあった。僕は喜んで「マース」を買った。それと一緒に「ハーシー」?のデカチョコレートも買った。外国産の板チョコも懐かしい。でも昔食べたのは「バンホーテン」?のデカチョコレートだった。「バンホーテン」はココアも美味しかった。パッケージの色は薄い黄色だった。

何故僕の小さな頃、日本の食糧事情の悪い頃、こんな外国産チョコレート菓子を頻繁に食えたのか何だか不思議だったが、良く考えてみたら思い出した。僕の親戚がこれらの商品を扱っていたんだ。そして定期的に僕の家に商品を持ち込んだ。我が家は親戚のためにそれらを購入した。彼らがこれらの商品をどこから仕入れたのかは今となっては分からない。多分米軍ルートだろうが…。チョコレートの他にバターピーナツも良く食べた。でもピーナツバターの記憶はない。それにしても「天の川」や「火星」など、やはりアメリカ人はシャレたネーミングをするものだ。と思っていたらチョット違うようだ。何と「Mars」は人の名前のようだ。向こうの名前は普通名詞を?そのまま持ってきたような名前も多い。例えばウッズもカーペンターもそのものズバリだ。マースも調べてみると創業者が「フランク・マース」だった。つまり「飾り気のない火星」か?


でも火星のマースはローマ神話の軍神マルスから来ている。惑星、衛星は何故かギリシアローマ神話から採ったものが多い。金星=ビーナス、木星=ジュピター、土星=サターンなど。太陽はアポロだしウラノスもいる。月はアルテミスだ。尤もギリシア神話と星座の結びつきは強い。星座には神話の英雄や美女が勢揃いしている。それどころか彼らと戦った野獣やバケモノ達も揃っている。鷲も海蛇もサソリも熊もライオも…。おっとチョコレート菓子の話だった。日本では知名度は低いがマースはグローバル企業で、売上高は数兆円に達する。しかしチョコレート産業も以前テレビでやっていたが、アフリカのカカオ生産国との色々な問題を抱えているようだ。低い労働賃金だけではなく、少年・少女の誘拐事件〜労働酷使問題など。甘〜いチョコレート菓子の裏の隠された苦〜い現実が…。