「ティシュを訪ねて三千里」

今日は右目のレーザ一治療が始まる日だ。左目は先月までに終った。医者の言うように左目の視力は少し落ちたようだ。もうバス停の白蓮が咲き始めた。まだ五部咲きというところか?雪柳の群落もチラチラと白い花をつけ始めた。世の中は大震災で騒然としているが、季節の足取りは確実に進む…。しかし僕の頭は少しボケてきたようだ。予約日を一日間違えてスゴスゴと病院を後にした。予約は明日だったんだ!でもいいやどうせ毎日散歩をしたほうが体にもいい…。

今日はもうソロソロかと、保土ヶ谷駅前の大きなドラッグに行ってみた。僕の必需品のティシュ五箱入りを探して。しかし棚は相変わらず空だった。それどころかトイレットペーパーさえ一つもなかった。僕は小さい頃から趣味の?慢性鼻炎で一日100回は鼻をかむ。(昔の映画フラッシュダンスでは、趣味のハナカミ男がいた。ヒロインのジェニファー・ビールス?は色っぽかった…)だからティシュは僕にとっては必需品だ。このまま商品が無くなれば、僕はハナヅマリで死に至るだろう。チョット大袈裟か?それで近くのフジスーパーも覗いてみた。ティシュ、トイレットペーパーどころか、カップラーメンもインスタントラーメンもない。おまけに米までない。何でこんな事が起こるんだ?カップラーメンは被災地に送られるから分かるけど、米なんか余っている筈だ。つまり商品流通の問題か?勿論被災地に送る物が優先される。それにしても日本経済はこんなにも脆かったのだろうか?それともヒョットして鋭い庶民感覚で、近々の東京・横浜大地震を予知し、買いだめに走っているのだろうか?庶民の感覚は鋭い!ネズミか庶民かと言われる位だ(言わないか…)。それと近頃テレビから突然鳴り出す“♪チャラン・ポロン”のチャイム?も恐ろしい。この音を聞くと地震の嫌いな僕はドキンとする。次音が半音下がる所が不気味である。そのあとの「大きな地震が来ます。身の安全を図ってください」?のアナウンスも恐ろしい。昨日の夜もチャイムが鳴ったあとすぐ部屋が大きく揺れた。震源が静岡だったので揺れも早く来た。これが横浜直下だったらチャイムも間に合わないだろう。ああ何と恐ろしい。僕は昔から地震が大嫌いだ!(もし地震が趣味の奴がいたら教えて欲しい)


ティシュは大地震後ずっと探していた。三千里は大袈裟だが、少なくとも3キロは探し歩いた。でもスーパーにもコンビニにもまるでない。やはり何だか異常だ。単3電池はやっと近くのパナソニックの店で見つけた。でも我が家にはデジタルが駄目になってもアナログがある。トランジスターラジオや大きなロウソクもある。だから“蛍の光窓の雪”よりはマシな状態だ。娘夫婦の帰りも近頃早い。地震の時の会社泊まりが余程こたえたんだろう。僕なんか社内泊まりは逆に何だか楽しそうな感じがするが…。(女房も友達とランドマークタワーのホールに泊まったが、何だか楽しそうだった。何だか夫婦揃ってノーテンキだ)今日も何時停電するかハラハラしながらキーボードを叩いている。相変わらず両手の人差し指で…。でも年寄りをこんなに怖がらせてはいけないッ!しかし一体誰に文句を言えばいいんだろう?東京電力かそれとも天神地祇か?とにかくしばらくはシブトク生きていかなければならない。鼻を詰まらせながら…。