チョット違う…(大連立)

3月19日自民党谷垣総裁は、副総理・震災復興担当相としての入閣を断った。菅のやり方はやや唐突な感が否めない。これは民主・自民の大連立になる。でも菅のこの提案にはやや政治的な思惑が仄見える。国家的危機のどさくさにまぎれて、最大野党を政治的に取り込もうという狙いが明らかだ。谷垣も菅の下で大臣をやりたくはないだろう。菅はその前に民主党党首経験者、鳩山・小沢・前原と会っている。ヒョットすると小沢か鳩山の入れ知恵ではないのか?確かに今回の大震災は瀕死の菅政権にとっては、起死回生のチャンスと言えるかもしれない。だからこそ菅は政治的思惑などは持たず、復興に全力を尽くすべきだ。だから菅の唐突な申し入れは、僕が考えていた連携とはやや違う…。

確かにこの国難に際しては、与野党力を合わせスピーディで強力な復興を目指すべきである。しかしそのやり方は政党間の大連立ではなく、災害復興事業を国家的プロジェクトとして、政党間を越えた組織にするとよいと思う。自民も公明もスタッフとして参加する。だから総裁、党首ではなく、自民・公明の実力のありそうな若手を採用すればよい。勿論リーダーは菅でよい。枝野も今の立場でよい。しかしこの復興には多方面の力技が必要だから、それぞれの分野で両党の若手実力者に声を掛ければよい。勿論その前に両党の了解をとって。全て民主で賄おうとすると、また小沢や仙石のような問題のある党員を使わなければならない…。

といっても僕は政治には詳しくないので、自民・公明にどれだけの実力若手がいるのかは分からない。石原伸晃は何だか愚痴っぽい感じがする。あまり新事業を推進できるような感じはしない。山本一太も何だか線が細そうだ。公明党になるとまるで分からない。思い浮かぶのは石破や舛添(自民ではないが)位か?党を超えて実力若手を結集すれば、復興事業を通して彼らの実力も分かるし、あるいは実力を磨ける事にもなる。自民も公明ももうソロソロ若返りが必然だ。民主を含め若手実力者で事業を進めていけば、復興も早いし政治の若返りが図れるかもしれない。


だから今回の菅の唐突な申し入れは、チョット違うなという感じがする。こういう発想こそ、菅が既に老化している証左ではないのか?