未来が垣間見える…

民放のニュースで、今回の大震災の経済的損失は12〜13兆円と言っていた。そんなもので済むのだろうか?あれだけ広域に全てが破壊された。各種インフラや民間施設、住宅・家屋、自動車・船舶…。膨大な瓦礫の中からこれらを再構築しなければならない。しかも今後の安全性を考えて…。多分気の遠くなるような復興事業になるだろう。街並みも今度は相当海岸線から離さなければならない。その不便さをどう解決するのか?街造りにも相当知恵が必要になる。でもやらなければ、この地域では必ず大地震津波がセットでやってくる…。

それと原発をどうするのか?果たして今後原発の安全性は高められるのか?多分日本という条件を考えれば難しいだろう。小さく火山、地震と台風、津波の国。そうなれば節電と代替発電方法、装置が必要になる。水力か風力か?火力であれば火力を得る燃料が膨大に必要になる。でも原油天然ガスの供給は今や不安定で、価格は急激に上がり始めているし、民間では既にガソリン不足だ。そうなると相当原油の節約〜節電をしなければならない。そうなれば電気自動車も無意味になりかねない。そうして日本の経済活動と消費活動は停滞する。夜になると街並みは薄暗く、飲食・風俗業も不振になる。そうすれば元気なオジサン達の姿が消え、若者達、恋人達も萎縮する。益々少子化が進む…?

実際的に例えば今回の大震災の避難民は現在30万人、避難箇所は2000ヶ所、つまり一箇所当たり150人平均だ。東北地方は家族数がやや多いと見て、平均3人とすると10万戸の仮設住宅が必要になる。しかしあくまでも仮設で、これはその後キチンとした住宅に造り変えていかなければならない。そうであれば安全性を考えて、高台に構造的にも強靭な集合住宅を作ったほうがいいかもしれない。仮設住宅の単価は分からないが、例えば@200万円としても仮設だけで総額2000億円になる。これを本設住宅に?変えるためには、さらに膨大なコストがかかる。これが復興景気に繋がるのか、日本経済の足を引っ張るのかは今の所分からない。日本も中々難しい状況になってきたもんだ。

でも今回の大震災を見ていると、何だか日本の未来の負の側面が見えてくる。今後必ず起きるであろう首都圏大震災。まず街は瓦礫の山、高層ビルが倒壊すればその悲惨さは想像もできない。(我々は既にあの世界貿易センタービルの大崩壊を見ている)そして広がる大火災、インフラ・交通網の大破壊、コンビナートも軒並み火を吹く火炎装置だ。さらに膨大な死亡数〜人的損害、エネルギーの喪失、食糧〜生活用品の不足、土地の液状化地盤沈下……日本の部分沈没、国土面積の縮小。莫大な経済損失!(今回でさえ12、13兆円だが、多分一桁違うだろう)その上首都圏周辺の原発事故〜放射能汚染。日本沈没というよりは日本大崩壊になりそうだ。


でも心配ばかりしていてもしようがない。ジュセリーノは2040年位までに世界人口の80%は死滅していると言っている。破壊、崩壊は日本だけではない!何だか心強い???地球皆が不幸になる。ゲゲゲッ!!これも人類のエゴと傲慢が招いたものか?でも大震災の翌日から駅前で被災者救護の募金活動が始まっていた。しかしその募金箱には主催団体の記名がない。それでも中年の品のいいオバサンが、紙幣を何枚か入れていた。僕は無記名の募金には寄付しないようにしている。もう早速募金詐欺も始まっているようだ。とにかく人間は懲りない不遜な動物だ。サイトではユニセフの悪口が書いてあった。大震災募金がアフリカに行くという。多分日本ユニセフの顔は国連のほうを向いているんだろう。でも昔から日本ユニセフは怪しい団体だ。多分募金の多くの部分が自分達の人件費で消えるんだろう?もう数十年前にその事を日本ユニセフに問い合わせてみたが、何の返答もなかった。沢山の人達がユニセフ募金で食べている。どうせ外務省かなんかの天下りだろう…。


※今日のニュースで、福島原発周辺県の野菜や牛乳の出荷が止められた。それらから基準値を超える放射能が検出されたからである。これには両面の問題がある。今でも牛乳、ヨーグルトは店頭から消えている。これで益々消えるだろう。野菜不足も深刻になるかもしれない。しかし一方出荷を止められた農家のほうも、生活が出来なくなる。当然東京電力相手の損害賠償訴訟になるだろう。多分訴訟窓口は当該県か県農協になるだろう。東電は農家に損害額を払いつつ、かつそれを消費者価格に反映させてはいけない。だからいい加減な事をすると、その結果はとんでもない事になる。東京電力はこれらの事をチャントやれるんだろうか?場合によってはまた国費(税金)の補填になるのか…?